導入事例10
桐蔭学園小学校様
URL:https://toin.ac.jp/ele/
学校端末:Apple社 iPad
桐蔭学園小学校は、神奈川県横浜市青葉区にある幼稚園から大学を擁する私立の総合学園です。
初等教育では「アクティブラーニング型授業」「探究」「キャリア教育」を軸とした教育で、「自ら考え 判断し 行動できる子どもたち」を育てることをヴィジョンとしています。また、そのために必要な力として6つのキーコンピテンシー(思考力・創造力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり・エージェンシー)を掲げています。
今回、エンサップを導入いただいた経緯などを、桐蔭学園小学校の竹村郁男先生にお伺いしました。
ICT教育(教科名はPC)として、各学年に授業を週1回、担当しています。
本校は児童全員が1人1台のiPadを所持しているので、ICTとしてできることや伝えるべきことが多くあります。
具体的にはスプリンギンクラスルームを使って自由な発想をいかしたり、スクラッチジュニアではブロックを用いて絵を動かしたり、レゴのWeDoでロボットを動かしたりといったプログラミング教育があります。他にもPages、Canvaの使い方を学んだり、タイピングの練習をしたりもしています。
デジタルネイティブの子たちが基本的な能力を身につけて、ツールをうまく使えるような技術を得てもらって、中学に上がったときに正しく使える学びの基盤を作っていくことを心掛けています。
あとはそのために最近はデジタルシティズンシップにも注力し、情報モラルルーブリックの作成にあたっています。
エンサップの導入経緯
Q2.導入に至った理由は何でしょうか
デジタルネイティブな児童たちに安全に正しくインターネットに接してもらいたいので、そのための判断材料として教員自身が何かを提示するより、エンサップの動画を見てもらって、児童たちがそこから情報を引き出した知識の方が活用が利く考えたからです。
デジタルシティズンシップや情報モラルを学ぶのに、直接的な先生や保護者のアプローチとは違い、エンサップは斜めからのアプローチみたいな形であり、児童も受け入れやすいようです。
そして、何より児童が自分事として捉えることができていて、友だちと話し合ったり、情報交換をしたりする機会を生んでくれています。そのような観点から、とても使えるものだと思ったので選ばせていただきました。
エンサップは短い動画なので、単元と単元の間にスポットで活用しています。
また動画数があるので、本校の児童だったら3~6年生向けだなとか仕分けさせてもらっています。
エンサップへの反応
Q3.児童の皆さんの反応はいかがでしょうか。
動画とかアニメとかみんな好きなので、教師たちが思ってる以上に集中して見てくれています。
ロイロノートに送られてくる提出物(動画を見た感想や気づいた点など)を読ませてもらうと、ほんとよく書いてあります。
個人的な肌感覚で思うのは、エンサップでこういうふうに言ってたから「気をつけよう」とか「へぇ、そうなのかぁ」と意識している子どもたちの様子を多く見て取れるところです。
今までなら知らないが故にむやみやたらに写真を撮っていたのが、「肖像権」という言葉を知ってからは「これは、いけないことなんだ」と自分で判断して、自分でブレーキを踏んでる児童たちの様子があります。
ネット上の情報も鵜呑みにしないで「こう書いてあったけど本当かな?」といった、芽が出てきてるのもエンサップを使って良かったところではないかと思います。
Q4. 最後に今後のIT・ICT教育について教えてください。
基本的にICTの授業としては、児童たちに伝えられるのは「こういうものだよ」「こういうものがあるよ」といった情報提供の部分とPDCAサイクルのような試行錯誤を諦めないでしっかりやり抜くといった部分を、子どもたちに分かってもらうことや気がついてもらうことが中心になっています。
それに並行して、子どもたちの学びに向かう姿勢、主体性をどう育んでいくかが重要です。そうなるとデジタルシティズンシップや情報モラルを軸として取り組んでいく必要があります。そして、ルーブリック評価から「自分は、今この段階にいる」ということ分かった上で、学んでいけるよう機会を設けるようにしています。
子どもたちが主体的に何かを作っていこうという活動を学校全体で育ていくときに、ICTの授業があるおかげで、インターネットってこういうものだよって情報を子どもたちが持ってくれていたり、壁にぶつかったときはPDCAサイクルとかでやり抜く力がついていたりします。
またデジタルシティズンシップや情報モラルの観点も学んできている。それらが子どもたちに提供できるところです。
今後も、児童の皆さんが楽しくICTや情報モラルについて学んでいただけるように、エンサップのサービス改善を図っていきます。
本日は貴重なお話をありがとうございました。
※掲載内容は、2024年2月時点のものです。